豊橋市といえばみなさんもカレーうどんを連想されますよね。
愛知県東部に位置する豊橋市では、21世紀に入ってからですが豊橋カレーうどんという 名物があるぞと話題になっています。 わりと新しいものなので愛知県民でもまだ知らない人もいますし、東北地方や九州 の方なんかはカレー好きの一部のマニアにしか存在を認識されてはいませんが、 それでも着実にジワジワと名前は広まっています。 新名物ということですしいつ頃誕生したのか気になりますが、本当に最近の話で 2010年の春に愛知県豊橋市の飲食店で登場したとのことです。 いきなりなんのアイデアもない状態から生み出されたのではなく、実に一年近くの 歳月をかけて試行錯誤の末に完成したそうで、この豊橋カレーうどんの開発には 豊橋市の麺類組合のみなさまの協力がありました。 もともと豊橋市はおうどんでも有名な地域で、古くからたくさんの市民達に食されて きた由緒正しいメニューなのです。 それもあり「全国的に流行になってるし、わが市もご当地グルメを作ろうよ」 との話が持ち上がった時に、うどんを使ったメニューが選ばれたのでしょう。 もしも豊橋市にうどん屋さんが少なくお蕎麦の方が好まれているようならば、 カレー蕎麦になっていたのかもしれません。 それよりもきしめん屋の方が多く存在するのならカレーきしめんになっていたの かもしれませんし、カレーラーメンという可能性も少なからずあったでしょう。 しかし豊橋市では90年以上もうどんを愛する精神が受け継がれてきており、また うどん消費量も他の地域と比較しても多かったのです。 そんなわけでうどんこそがご当地グルメに相応しい、と決定したのです。 カレーの方はとくに豊橋市と深い関係にはありませんが、開発にあたりうどんに マッチするから取り入れられたのでしょう。 いくらおいしいうどんでも新メニュー、とりわけご当地グルメとして売り出すには ただのうどんではインパクトに欠けてしまいます。 月見うどんや力うどん、キツネうどんなど他の地域でも提供されているような メニューでも華々しいデビューは飾れなさそうですし、少し奇抜で話題になりそうな アイデアが求められていたことが想像されます。 「さあどうぞ、これが豊橋名物ですよ召し上がれ」と出されるのですから、天ぷら うどんやわかめうどんなんかよりも驚いてもらえそうなメニューでなければいけません。 カレーうどんもそこそこに珍しいけど新しいご当地グルメとしては少し役不足に 感じられますが、豊橋カレーうどんはただのカレーうどんではありません。 ライスやタマゴ、とろろも使われており、他の地域のうどん屋さんではお目にかかれ ないような素敵なカレーうどんなのです。 2010年の4月に豊橋市内の飲食店でデビューしたとたん瞬く間に人気に火が ついて、今では「豊橋市に行くのならカレーうどん食べなきゃね」と愛知県民の方 に言われるまでに広まっているようです。 このメニューを扱っている飲食店の売上も大幅にアップしたそうで、この恩恵に与って いるのは主にうどん屋さんでしょうが、観光客のやってくる連休なんかですと 10%以上も利益が増えているとのことですからホクホクしているでしょう。 豊橋市の知名度もカレー好きを中心に上がったことでしょうし、四国のうどん好きの 方々からも注目をされていると思われ、これを目当てに海外からやってくる観光客 も少なからずいるでしょうから、地域の活性化にも貢献しているようです。 個人的な予想ですと海外から豊橋カレーうどんを食べにやってくるのは主にインド人で、 その理由はカレー大好きなイメージだからです。 日本人もカレーは大好物ですが毎日は食べてはいませんが、インド人はきっと毎日 がカレーの日でライス以外の食材と組み合わせて食べることにも慣れているでしょう。 なのでインド人もきっと豊橋カレーうどんを気に入ると思うのです。